前回、旅の薬師ヴァネッサの悪事を暴き、
彼女が流行させたガボラ咳から町人を救った
アーフェン。
そんな彼が次に向かったのは
セントブリッジ。
大怪我の男と旅の薬師
町に訪れた彼が最初に目にしたのは、
大怪我をした男と一人の薬師でした。
怪我をしている男の名前はミゲル。
彼の状態は極めて深刻。
傷口が腐りつつあって、
放置してると死んでしまうほど重傷でした。
ミゲルは金なら出すから治してくれと頼むと
薬師が一つ質問します。
ただここで何を聞いたのかは、
場面が暗転したので分かりませんでした。
(後で判明します)
その問いに対するミゲルの返答を聞くと、
急に冷たい態度になり、
この仕事断らせてもらうと言い放ちました。
救う価値の無い男だ、と吐き捨てる薬師。
ミゲルから何かを感じ取ったのでしょう。
それでも命を乞うミゲルを見て
その場に割り込んだアーフェンは、
薬師のくせに患者を見捨てるなんて
どうかしてるぜ、と糾弾。
それに対し、
自分は患者を選ぶ性質なのだと答え、
その場を去っていきました。
ということでアーフェンが代わりに
ミゲルの処置を施してあげることに。
アーフェンの治療
近くの納屋に彼を運び込み、
手当てを終わらせると、
何とか一命はとりとめた模様。
しばらく安静にさせておき、
アーフェンはその間に
酒場へ行って食事をとることにしました。
酒場の中へ入ると、
意識を失った男の子が床に倒れていて、
辺りが騒然としていました。
急いで診察するアーフェン。
しかし詳しく調べても何が原因で
こうなったのかが分かりません。
するとそこへ、
さきほどミゲルの診察を断った薬師が、
酒場の中へと入ってきました。
アーフェンに代わって、
男の子の診察をするその男。
人の頼みを簡単に断るエセ薬師だと
思っていたアーフェンでしたが、
彼の実力は本物でした。
まずはサヤ豆を食べたことによる
発作であることを特定。
次に今の状況にあった薬を選定し、
それを飲ませると、
見事、目を覚ました男の子。
一通りの処置を終わらせて、
立ち上がった薬師はアーフェンを一瞥し、
私の名前はオーゲン、
人の能力を容易く判断しないことだ
と言い残し、そのまま去って行きました。
ミゲルについて
いけ好かないオーゲンに負けてられない
悔しさを感じたアーフェンは、
他に困っている人がいないか
探すことにしました。
聞き込みを行っていると、
体調を崩して家から出られなくなってる
というおばあちゃん達の話を聞き、
順番に処方してあげることに。
それを終わらせると、
ミゲルと元気になったら二人で1杯やろう、
という約束をしていたことを思い出し、
どこかに葡萄酒が売ってないか、
治療したおばあさんに尋ねるとともに、
後でミゲルってやつと一杯やるんだと言うと
彼女の表情がこわばりました。
どうやらミゲルというワードに
反応したみたいで彼について
詳しいことを教えてくれました。
彼は凶悪な泥棒で、
最近も金持ちの家に侵入し、
そこに仕える執事を殺したのだそう。
そして自警団から追い払われた末に
辿り着いたのが、
セントブリッジだったそうです。
オーゲンという男
そんな男だったと知り、
落胆しながらおばあさんの家を出ると、
またそこに例の薬師オーゲンが現れました。
ミゲルが悪人だと見抜いていたオーゲン。
本人の傷とは違う血が
服に付いていたのを見て勘付き、
治療を断った時にした質問で、
素性をミゲルに聞いた時、
目が泳いだのが決定打になったらしい。
総合的に見て判断した結果、
ミゲルは救う価値の無い男だ、
という結論に行きついたんですね。
しかしそれでも、
困っている人がいたら力になるを
信条としているアーフェンからしたら
納得がいきません。
仮に泥棒だったとしても、
ぐったりしていたミゲルは、
彼からすればやはり
困っている人だったのです。
そんな彼の在り方を知ったオーゲンは、
アーフェンの作る薬に興味が湧いたようで、
見せてくれと言ってきます。
差し出すとそれを見たオーゲンは、
拙いが、迷いのない良い薬だと評価。
そして最後に今一度、
ミゲルを助けるつもりならやめておけ、
そう忠告して橋の方へと歩いていきました。
誓い
とにもかくにも、
一度ミゲルの現状を見るべく、
納屋に戻ってみることにしました。
帰ると未だぐったりしているミゲル。
傷が痛むという彼を見てみると
良化するどころか悪化しているようで、
このままだと命の危機だといいます。
痛いのは薬が効いている証拠だと
ごまかすアーフェン。
彼を助けるべく、
別の薬も処方しようとすると、
オーゲンの言葉がふとちらつきます。
「自らの手に問うのだな
人の命を救うその意味を。
悪人の命ならなおさらな」
そこで、
処置を行う前に一つ問うことにしました。
まずは、
お前が泥棒だと聞いたことを本人に伝え、
そのうえで、
なぜ人を殺してまでそういったことを
しているのかと問うと、
故郷で待つ3人の子供が
腹を空かせて待っていて、
この子達をを食わせるには
こうするしかなかったと事情を
話してくれました。
苦しみに耐えながら、
必死に命を乞うミゲル。
そんな彼に
金輪際、泥棒はしないことを誓わせて
アーフェンは一夜かけて
ミゲルを治療したのでした。
繰り返される犯行
そして翌日、
眠りから目覚めたアーフェンは、
ミゲルに目線を合わせようとしますが、
そこに彼の姿はありませんでした。
どこへ行ったのだろう。
納屋を出て町中を捜してみることに。
すると階段を下りたところで、
子供を人質にとり女性を脅すミゲルの姿が
ありました。
ここに留まっていると、
めんどくさいことになりそうだと
感じたミゲルはリヴィエラの森に
金を持ってこいと要求。
そして子供を連れ去り、
姿を消しました。
罪は犯さないと誓わせたにもかかわらず、
再度起こした犯行に
アーフェンは憤ります。
こんなことになってしまったのは
少なからず自分の責任でもある。
子供を救出するべくアーフェンも
森へと向かったのでした。
vsミゲル
最深部へ行くと、
体を刺されてぐったりしている子供の横に
ミゲルが立っていました。
更生してくれると信じて治したのに
再び犯罪を犯したミゲル。
故郷に3人の子供がいるというのも
嘘だったようです。
正真正銘のゲス人間。
もうどうしようもないミゲルに
アーフェンは自身の力をぶつけ、
叩きのめすことに決めました。
推奨レベル32なのに対し、
未だ17のアーフェンさん・・・笑
それでも何とかなるものですね。
十字槍という技をまともに受けたら、
ほぼ全壊してしまうので、
トレサの傭兵呼びで傭兵を呼び出し、
物理防御を上げつつ、
ハンイットのねんちゃく糸で
相手の行動順を最後になるように調整。
後はできるだけ早々にブレイクして
ハンイットの魔物達で大ダメージを
与えていたら、
何とかギリギリ突破することができました。
さすが元傭兵。めちゃ強かった。。
少年の安否
戦いに敗れ倒れるミゲル。
それを見るやいなや、
アーフェンはすぐさま子供に駆け寄り、
治療します。
ひとまず応急処置はしたものの、
まだまだ予断を許さぬ状況。
地面に倒れ息絶えたミゲルを一瞥し、
急いで子供を町へと運んだのでした。
そして数日後、
そこには元気に回復した少年の姿。
その子の母親は泣いて喜んでいます。
誰がぼくを助けてくれたの?と
気になる様子の少年。
しかしそこに治療したアーフェンの姿は
ありませんでした。
第3章エピローグ
彼がいたのは町の玄関口。
オーゲンが通りかかるのを
待っていたようです。
アーフェンは彼に問います。
俺は間違っていたのか、と。
それに対して、
オーゲンは選択を見誤ったのだと返答。
そして自身の昔の話を彼に聞かせます。
オーゲンも昔は、
罪人であろうと誰であろうと助ける
今のアーフェンのような薬師でした。
妻と二人で暮らしていた10年前のある日、
村に一人の罪人がやって来ました。
その罪人が瀕死の状態であるのを見て、
彼は自宅へと運び治療したと言います。
そのおかげもあって罪人は回復したが
その結果、彼が家を留守にしてる間に
妻が襲われ、帰らぬ人に。
そこから彼は、
救う命と救わない命を取捨選択し、
患者を選ぶようになったのだそうです。
そんな自身の過去のエピソードを話し、
彼は町を後にしていきました。
何が正しくて何が悪いのか、
今回の一件で自分の考えに
迷いが生じてしまったアーフェン。
答えが分からぬまま、
彼もセントブリッジを後にし、
次なる地オアウェルへと向かうことに
したのでした。