前回、憧れの薬師のように
大陸中の病気で苦しんでいる人を助けたいと
思ったアーフェンは旅に出ました。
こうして旅の薬師となった彼が
最初に辿り着いたのは
ゴールドショアという港町。
熱病が流行
どうやらこの町では熱病が
流行しているらしい。
これで10人目。
助ける手立ても無く困る町人達は、
ちょうど町に来ているという旅の薬師に
力を借りることにしました。
その人が持つ薬は、
あっという間に熱病を
治してしまうのだそう。
その話を聞いていたアーフェンは、
同じ薬師で、
しかもかなりの腕を持つその人物に
興味津々。
と、そこへ何やら急いでいる様子の女の子が
派手に転ぶところが視界に入りました。
姉が熱病に
アーフェンは彼女に近寄り手を貸すと、
擦れた膝も治療してあげることに。
処置が終わりすっかり打ち解けた二人は、
互いに自己紹介をします。
その女の子の名前はエリン。
熱病にかかったおねえちゃんを励ますために
砂浜で貝殻を集めていたようです。
事情を知ったアーフェンは、
お姉ちゃんも治してやると言い
彼女の家へ案内してもらいます。
が、そこには既に先客がいました。
さきほど町人達が噂していた旅の薬師で、
エリンの姉・フリンに熱病に効く薬を施すと
瞬く間に彼女の状態は良化。
これにはフリンの母親も感謝。
処置を完了させた旅の薬師は、
「また何かあったら相談して」と言い残し、
家を後にしていきました。
それと入れ替わるように
アーフェンが家の中へ入ってきますが、
もうすでに熱は引いていて
特にやることがありません。
それどころか、急に家に入り
フリンの母親に
不審者と思われてしまったアーフェンは
早々に追い出されてしまいます。もう散々。
旅の薬師ヴァネッサ
綺麗に熱が治まっていた様子を見て、
ますますもう一人の旅の薬師が気になり、
アーフェンはその人物を捜してみることに。
貴族街へ行ってみると、
そこは何だか賑やかな様子。
どうやら旅の薬師が、
貴族達に薬を売っている最中だったみたい。
「病から人を守るのが薬師の役目」
こう話すその人物の言葉に
共感したアーフェンは、
さっそく声をかけてみることにしました。
彼女の名前はヴァネッサ。
薬師としての在り方などについて会話し、
意気投合したところで、
アーフェンは熱病に効く薬が
どんなものなのかを
見せてもらおうとします。
だが同業の方には見せられないということで
断られてしまいました。
諦めたアーフェンはその考え方を尊重し、
優秀な彼女にこの町を任せることにして、
自分は少し町をブラブラしてから
次なる地を目指すことにしました。
高額な薬
浜辺へ行くとそこにはエリンの姿が。
病気で苦しむ姉のため、
そして貧しいながらも頑張ってくれる
母親のために
また貝殻を集めていたそうです。
色々と不安を抱えるエリンに
人を想う気持ちがあれば大丈夫と
励ましの言葉をかけ、
砂浜を後にしました。
そしてもう一度、
貴族街の方へ行ってみると、
またなんだか騒がしい。
旅の薬師の周りに貴族達が集まり、
今度は咳が止まらなくなったと
訴えています。
ヴァネッサはその咳について解説。
ガボラ咳という南部で広まった病気で、
これを治すにはまた別の薬が
必要になるそう。
特効薬となるのはアオホタル苔という
特殊で希少な苔を使った薬ということで、
少し値も張るみたい。
貴族達がいくらくらいなのかと聞くと、
10万リーフすると言うヴァネッサに、
思わず腰が引けてしまうお客達。
しかし、身内の病気を治すためならと、
みんな次々に高額なお金を支払い、
薬を購入します。
だけど、自分一人でフリンとエリンの
面倒を見ている母親・マーリンには
そのような大金を支払う余裕は
ありません。
それでも、
どうしても娘の病気を治したいマーリンは
全財産を差し出そうとします。
「病から人を守るのが薬師の役目」
と、口にしていたヴァネッサなら
これで売ってくれるのかと思いきや、
他にも必要とされる方がいるし
安く譲ることはできないと言って、
取り合ってくれませんでした。
こうなってしまっては、
神に救いを求めるしかできないマーリン。
その一連の様子を見ていたアーフェンは、
代わりに自分がフリンの状態を
診てあげることにしました。
疑心暗鬼
咳が止まらず苦しそうな彼女を
診察しながらふと思う。
何故、突如としてガボラ咳が
流行り始めたのか。
もしかするとヴァネッサの薬に
仕掛けがあったのではないかと
考えたアーフェンはマーリンに
さっき貰った熱病の薬を見せてくれと言い、
そこに使われている材料を確認します。
その薬にはガボラオネマというものが
使用されており高い解熱作用がある一方で、
喉を赤く腫らし咳を誘発させるといった
デメリットも持ち合わせていました。
これを知ったアーフェンは、
同業には見せられないと言っていた
ヴァネッサの姿を思い出します。
企業秘密なだけなのかと思っていたが、
もしやこれは最初から彼女が
仕組んでいたことなのではないか。
熱病の薬で咳を誘発させて、
その後に咳の特効薬を高く売りつける。
彼女の真の狙いに気づいたアーフェンは、
薬師としての矜持もへったくれもなかった
ヴァネッサのことが許せません。
ただそれよりも
今は一刻も早く、
フリンの病気を治してあげねば、
そう思った彼は薬を作るべく、
アオホタル苔を探すことにしました。
ヴァネッサの本性
町の人たちに聞き込みを行うと、
東にある「青碧の洞窟」に
アオホタル苔があるとの情報。
それに加えてヴァネッサが
そこに向かったという情報も
手に入れました。
アーフェンも青碧の洞窟に行き、
アオホタル苔を探していると、
手下に命令するヴァネッサの姿を
見つけました。
この洞窟に生えているアオホタル苔を
片っ端から集めている模様。
町の中で見かけた姿とは打って変わって
薬師をぼろい商売だと吐き捨てる彼女。
アーフェンはもう黙っていられません。
彼女の犯した悪行を追及すると、
ご名答と返すヴァネッサ。
やはり確信犯でした。
彼女は各地を旅しながら、
今回の件のようにそこに住む人達を欺き、
お金を稼いでいたようです。
病から人を守るのが薬師と言っていた
彼女の本性を知り嘆くアーフェン。
ヴァネッサは、
怒りをぶちまける彼の姿を見て呆れ、
証拠隠滅を図るべく、
雇っていた用心棒共々
こちらに襲いかかってきました。
vsヴァネッサ
他のキャラの二章を進めるうちに、
レベルもかなり上がったので、
まあ余裕で倒せるだろうなと思ってたら、
お供の用心棒二人に全体攻撃連発されたり
ちょっと危なかったです。
やっぱお供が出てくるボスモンスターは
危険だな()
そうは問屋が卸さない
ヴァネッサを成敗し、
アオホタル苔の採取をしてから、
彼女を連行しようと考えるアーフェン。
しかし彼女はその採取の隙をついて、
逃げ出そうとします。
ですが、アーフェンも
簡単に逃げ出されるほど甘くはなかった。
それをしっかりと感知し、
シトゲ草という強い催眠効果を持つ
植物の力を借り、
彼女を眠らせておくことにしました。
こうしてヴァネッサの件は一件落着。
後は咳で苦しむフリンを助けるだけです。
第2章エピローグ
アオホタル苔で作った薬を処方すると
咳が止まったフリン。
すごい即効性です。
命の恩人だと感謝し、
初めて家に入った時に荒い扱いを
してしまったことを詫びる母マーリン。
それに対し、
気にするな。フリンが治ればなんでもいい。
と返すアーフェンはやっぱりかっこいい。
そして他の、咳で苦しむ人達にも
薬を分け与えた後、
砂浜で次はどこへ行こうか思案します。
そんな彼に呼びかけるエリンとフリン。
すっかり元気になったフリンの姿を見て
安堵するアーフェン。
そしてエリンから二人で集めたという
貝殻をプレゼントしてもらい、
彼女達に感謝と別れを告げて町の玄関へ。
かくして、
流行り病から人を救ったアーフェンは、
ゴールドショアを後にし、
セントブリッジを次の目的地に決め、
また歩き出したのでした。